SUCCESS STAFF
WALK INTO THE SITE
無料相談0120-32-4145

外国人採用の基礎

掲示物とルールで防ぐ、現場の伝達ミス

多国籍の現場で伝達ミスが減らないのは、掲示物やルールが実は誰にも読まれていないからかもしれません。岐阜・愛知の製造現場で見てきた掲示とルール作りの工夫を紹介します。

2026.10.13 3分で読めます
掲示物とルールで防ぐ、現場の伝達ミス

「貼り紙は作ったのに、なぜ読まれないんですか」という相談を、現場の担当者からよく受けます。日本語で丁寧に書いたはずの注意書きが、何ヶ月も同じ場所に貼ってあるのに、同じ箇所で同じミスが繰り返される。原因は紙の出来ではなく、その紙が誰にも読まれていないという単純な事実にあることが多いです。

多国籍のチームになると、この問題はさらに表面化します。言葉の壁があるからだと考えがちですが、実は日本語話者にとってもわかりにくい掲示物だった、というケースを当社は何度も見てきました。

日本語の掲示物は、母語話者にも実は読まれていない

製造現場の掲示物は、文字量が多く、色の使い方も統一されていないことが少なくありません。日本語がわかるスタッフでも、作業の合間に長い文章を読む余裕はなく、結局「口頭で教えてもらったことだけ覚えている」という状態になりがちです。外国籍のスタッフにとっては、漢字とひらがなが混ざった文章そのものが高いハードルになります。

当社が現場で見てきた限りでは、文字を減らし、写真やイラスト、色分けだけで伝わる掲示に変えたほうが、結果として全員に伝わりやすくなる傾向があります。「危険」「禁止」「確認」といった言葉は、色と記号を固定しておくだけで、国籍に関係なく意味が伝わるようになります。たとえば赤は停止や禁止、黄色は注意、青は案内というように会社の中で色の意味を統一しておくと、新しく入ったスタッフでも感覚的に理解できるようになります。写真を使う場合は、実際にその現場で作業しているスタッフを撮影して使うと、より自分ごととして受け止めてもらいやすくなります。

ルールは増やす前に、守れる形になっているか確認する

伝達ミスが起きると、現場では新しいルールを追加して対応しようとする動きが出やすいです。ただ、ルールを増やすほど覚えることも増え、結局どれも徹底されないまま形だけ残ってしまうことがあります。

ここは会社によって事情が違いますが、当社が関わってきた現場では、既存のルールを一度見直して減らし、本当に必要なものだけを残したほうが定着しやすい傾向があります。新しいルールを作るときは、実際にそのルールを守る立場のスタッフに、わかるかどうかを先に確認してから掲示物に落とし込むという順番にするだけでも、伝わり方は変わってきます。言葉の違いだけでなく、母国での作業習慣の違いが原因でルールの意図が伝わらないこともあるため、「なぜそのルールが必要なのか」を一言添えておくことも助けになります。たとえば整理整頓のルールひとつをとっても、工具の置き方や共有の仕方に対する感覚は国や前職の環境によって違います。理由を説明せずに守らせようとすると、守っているつもりなのにずれが生じるということが起こります。

掲示は作って終わりではなく、更新していく前提で考える

当社ではベトナム・インドネシア・ミャンマー・ネパール・フィリピン・ブラジル・バングラデシュの7カ国のスタッフと接する機会が多く、同じ掲示物でも出身国によって伝わり方が違うことを日々感じています。登録している外国人スタッフは6,000人を超えますが、全員に同じ説明の仕方が通じるわけではありません。

だからこそ、一度作った掲示物を正解として固定せず、現場から「ここがわかりにくい」という声が出たら、その都度直していく姿勢のほうが、長い目で見ると伝達ミスは減っていきます。派遣スタッフの定着率が70%という数字も、こうした細かい調整の積み重ねの結果だと考えています。掲示物を直すタイミングは、新しい国籍のスタッフが入ったときや、小さなヒヤリハットが起きたときなど、節目になる場面を使うと負担なく続けられます。

掲示やルール作りに時間をかける余裕がない場合は、どのような掲示が実際に伝わりやすいか、当社から現場の事例を交えてお話しすることもできます。まずは今、現場に貼ってある掲示物を一枚選んで、外国籍のスタッフに意味が伝わっているかどうか、直接聞いてみるところから始めてみてください。

この記事は2026年10月時点の情報をもとに書いています。

SHARE X Facebook LINE
外国人材の受け入れについて、まず話を聞いてみたい方へ 寮付き派遣と特定技能のどちらが合うかも含めて、状況に合わせてご案内します。相談は無料です。
無料で相談する →